副会長挨拶

 同窓会の皆様明けましておめでとうございます。本年も佳き年をお迎えのことと存じます。本来ならば小八重会長が年頭のご挨拶を申し上ぐべきところ、ご存知のとおり会長が昨年11月に急逝され、急遽小生がご挨拶を申し上げることになりました。でも、胸のうちは「君朝に去ぬ。夕べの心千々に、何ぞ遥かなる。」の哀悼の情に耐えません。
 私は、同窓会とは卒業生と農学部という母校(alma mater)が強い絆で結ばれて成立つものだと思います。alma materとはシベ-ルという自愛に満ちた神に育まれることを意味し、その意味から養母、慈母という根源的な意味の具現化されたものとして、オックスフォ-ド大学で用いられ始めるようになったと聞いております。ですから、母校とは在学生は勿論、卒業生にとっても正に養母、慈母であり、農学部と強い絆で結ばれることを願うのであります。ただ、最近思うに同窓が同巣化しているのではないでしょうか。最近の卒業生は窓から巣に変わりつつあるような気がします。学窓は半永久的ですが、巣は一年、一年消えていくもの(年限り)で、同窓という意識が薄くなっているような気がします。
 さて、大学を取り巻く環境は厳しくなっているとお聞きしております。農学部の現状は、平成29年時点教員数は106名、学部学生1208名、農学研究科修士課程147名、農工学研究科博士課程76名、医学獣医学総合研究科修士課程25名、同博士課程162名、連合大学院1名、29年度入学者数は学部294名(志願者数1360名)、畜産別科3名、農学研究科修士課程65名、農工学博士課程17名、医学獣医学総合研究科修士課程10名、同博士課程27名、28年度卒業者数は学部学生180名、大学院進学66名、農学研究科修士課程47名、農工学博士課程10名、医学獣医学総合研究科修士課程12名、同博士課程13名となっております。予算的には65%が授業料などの自己資金、国からの交付金が26%、受託研究などの外部資金が5.5%となっており、農学部では食の安全・6次産業化や環境保全等の諸課題に産官学と連携し、また東南アジア地域との連携に果敢に取り組まれているとのことです。最近では農学部と深く関わりのある環境社会投資が注目を集めようとしています。
 宮崎大学では、広報の一環として、「まちなかキャンパス」が若草通りにリニュ-アル・オ-プンし、大学と社会がより身近なものに感じられるようになりました。また、県内の大学・高専と連携した「地(知)の拠点整備事業(COC)」が文科省の認定を受け、地域産業に貢献できる人材の育成を目指しているとお聞きしております。農学部の教育理念はそうした目的を達成すべく、卒業認定・学位授与に関する方針(ディプロマ・ポリシー)に基づき、入学者受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)が定められ、入学後のミスマッチを防ぐ配慮がなされているとのことです。農学部が今後益々発展していくことを祈念して筆を置きます。

事務局附記:宮崎大学名誉教授・同窓会副会長(2013.5~)


農学部長挨拶
農学部長 川村 修

 新年あけましておめでとうございます。宮崎大学農学部同窓会の皆様方におかれましては、新たな気持ちで新年をお迎えのことと拝察申し上げます。平成27年10月に学部長を仰せつかり、すでに2年以上が過ぎ、残りの在任期間にどれほどのことができるのかを考えながら、心新たに農学部の発展に一層努力すべく、新年を迎えたところです。
 さて、平成28年度より始まった6年間の第3期中期目標・計画期間も前期の最後の年を迎えました。農学部では、地の利を活かした地域活性化の中核拠点としての役割を果たすべく、農林水産業の盛んなこの宮崎県や九州圏及び全国に対し多くの農学分野の中核人材を育成し輩出してきました。今後は、将来の農業の新しい展開として、IOT(Internet of things, モノのインターネット)やICT(Information and communication technology)あるいはAIなど情報機器を活用したスマート農業を推進していかねばなりません。このような農業の新展開によって、経験や勘で行われてきた農業を誰でも「見える化」するとともに、3K(きつい、汚い、危険)な作業から農業従事者を解放し、将来を担う若者の夢が実現すると考えています。また、地域との連携をさらに広めるため、昨年度は新たに宮崎県立農業大学校との連携を結び、従来から連携協定を結んでいた高鍋農業高校と合わせて、大学−大学校−農業高校の連携による将来の農業担い手育成を促進する予定です。さらに、農学部は、五ヶ瀬町、西都市、小林市、門川町などの自治体との連携により、農業、畜産及び水産分野において、それぞれの地域の活性化を推進しています。昨年度は、これに加えて、九州森林管理局との連携協定を締結し、今後は国有林での事業現場を森林教育及び研究の場として活用することが期待されます。このような国内での連携ばかりではなく、昨年来よりチェコ共和国のメンデル林業・木材学部との連携協定を締結したことにより、林業に関する研究や学生交流が一層促進されると期待しています。
 また、教育面では、国際性を涵養するために、「グローバルキャンパス in 農学部」の一貫として、平成28年度から外国人対象のグローバル人材育成学部教育プログラムを展開し、今年度3年目を迎えることになります。過去2年間で15名の優秀な学生をタイ国から受け入れることができました。その第1期生がタイ国での基礎教育及び一部の専門教育を修了し、学部3年生として今年6月に農学部に帰ってきます。農学部では、英語での専門教育科目や卒論を履修することになります。この教育プログラムのほかに、農学部はアフガニスタン、アフリカ諸国、大西洋諸島などから現在30名超の学部・研究科の学生を受け入れています。このようなキャンパスの国際化は、本学に在学している日本人にとっても国際感覚を磨くための絶好の場であると期待しています。
 研究面では、津山濯助教(森林緑地環境科学科)が日本木材学会奨励賞、井上謙吾准教授(応用生物科学科)が日本農芸化学会西日本支部奨励賞、本勝千歳准教授(植物生産環境科学科)が園芸学会奨励賞を授賞しました。また、稲葉丈人准教授(植物生産環境科学科)の論文が植物科学分野のトップジャーナルの一つである”Plant Physiology”に掲載されるなど、若手研究者が活躍しています。また、大学の教育研究基盤経費が半減される中、外部の競争的資金を求めて、多くの先生が日夜予算申請に注力している中、酒井正博教授や黒木勝久助教(いずれも応用生物科学科)及び安田仁奈准教授(テニュアトラック機構、海洋生物環境学科)がそれぞれ科学研究費補助金基盤研究A:「フグはなぜ疾病に強いのか?フグの耐病性メカニズムを探る」や若手研究A「腸の生理機能維持に働くプロスタグランジン代謝の機能解明」及び「集団ゲノムから探るインド・太平洋サンゴ礁生物の種分化と幼生分散」など予算規模の大きな研究費を獲得し、今後の研究の発展が期待されます。このような農学部の教育研究活動は、農学部ホームページ上で一般の方にもわかりやすく紹介する「のうがく図鑑」として順次掲載していきますのでご期待ください。
 農学部は教育や研究及び地域貢献で活発に活動をしていますが、一方で、毎年の運営費交付金の削減が大学経営を圧迫し、ついに平成30年度からは財源確保のため人件費を削減する必要に迫られています。農学部では先生がたの努力により、前述した科学研究費補助金に加えて、共同研究、受託研究、寄付金など外部資金を多く獲得してきました。また、農学部附属フィールド科学教育研究センター(木花農場、住吉牧場、田野演習林、延岡水産実験所)は、平成28年度より収入連動制に移行しました(動物病院は以前から収入連動制)。これにより、以前よりも多くの収入をあげることができ、それがフィールドや動物病院における教育や研究に活かされています。農学部同窓会には海外交流活動に関してご理解とご支援をいただいておりますこと、この場を借りて心より感謝申し上げます。今後も、教育や研究活動が滞ることのないように努力していく所存です。今後ともご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
 最後になりましたが、農学部同窓会会長の小八重祥一郞先生が去る11月8日ご永眠されました。昨年10月14日の大学主催のホームカミングデーでお見かけしたのが最後となりました。あまりにも急なご逝去の報に驚き、残念でなりません。小八重先生は、宮崎大学農学部卒業以来、農学部の助手、助教授、教授及び学部長を歴任され、一貫して農学部の発展にご尽力されました。また、同窓会会長として同窓会の運営に尽力され、農学部へのご支援をいただきました。このようなご生前のご厚情に深く感謝するとともに、ご功績を偲び、謹んで哀悼の意を表します。

事務局附記:2003年4月から宮崎大学農学部教授 2015年10月から農学部長


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