会長挨拶

 同窓会会員の皆様には、お健やかに新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。
 いよいよ今年は、我らが母校・農学部が創設されてから100年目にあたります。
 1924年(大正13年)9月25日に宮崎神宮の西側・船塚町に宮崎高等農林学校が創設されました。翌年4月に開校し第1回入学式が行われました。その後、宮崎農林専門学校に、そして1949年(昭和24年)5月に「宮崎大学農学部」がスタートしました。
 大正13年の前年は、関東大震災が発生しています。大変な社会状況の年であっただろうと推察しています。
 以前、ある学長が退任された際の退任記念誌に書かれていたことを思い出します。
 それは、「困難に直面したら歴史に学ぼう~未来は過去の中にある……」という言葉です。そこで思い出しましたのが、渋沢栄一氏の著書「論語と算盤」の「立志と学問」という章の中の言葉です。それは、「志を立てようとする青年はぜひとも前の人間の失敗を教訓にするのが良いと思う」と言われており、過去を、そして歴史を大切にしましょうと述べているように感じられます。

 同窓会は、先達が営々として築いてこられた輝かしい伝統と、揺るぎない社会的評価を伝承するという幸せに恵まれていると考えています。私たちは、船塚キャンパスに想いをめぐらせ、また、木花キャンパスに想いをめぐらせながら会員同士が輝ける将来と限りない未来に向かって飛躍していくことを祈っています。
 我が国は幾度となく自然災害に見舞われその中でも経済成長し、先輩たちが巣立っていかれ活躍されていることに「人材育成がいかに重要か」ということを感じざるを得ません。
 本年11月に予定されています「100周年記念事業」を一つの節目として今後ますます人材育成の充実を図ることが大切であると考えています。

 新しい年が明けました。山積する課題は多いと思いますが、「あきらめず」「しっかりと未来を見すえて」「ある時は適度な息抜きもしながら」そして大事なことは「仲間を大切にしながら」すばらしい年になるよう祈っています。
 「人との出会いを大切に」とか「人とのつながりを大切に」とか言われます。
 新型コロナの影響で人と人とのつながり・交流が少なくなったと感じられるかもしれませんが、しっかりと維持していくことが必要であると考えております。
 人々の付き合い方までも一変させた記憶は忘れることはできません。くれぐれも感染防止に留意していきましょう。人々は、様々な行事に参加したり、その季節や時期に見合った活動をしながら、付き合い・交流をして、そのことに生き甲斐を感じながら生活しているという気がします。
 同窓会支部や会員とのつながりを大切にしていきます。
 同窓会会員の皆様の更なるご健康とご活躍を祈念しつつ、2024年がすばらしい年になりますように祈って新年のご挨拶と致します。

*事務局附記;元宮崎県出納長、元宮﨑大学監事(2004.4~2010.3)、同窓会会長(2018.5~)


農学部長挨拶
農学部長 川村 修

 新年あけましておめでとうございます。宮崎大学農学部同窓会員の皆様におかれましては、お健やかにお正月を迎えられたこととお慶び申し上げます。また、日頃より同窓会の活動にご理解、ご協力を賜りありがとうございます。
 宮崎大学農学部は、今年,2024年(令和6年)に学部創立百周年を迎えました。これまでに2万人を超える卒業生を輩出してきました。本年度は、同窓会と連携して、これまでの歴史を振り返り、新たな未来を創造する節目の年と位置付け、学部創立百周年記念事業を企画しています。11月2日(土)に記念式典・記念祝賀会を開催するほか、記念誌、木花キャンパスでの記念植樹、および就学支援事業などを予定しています(https://www.miyazaki-u.ac.jp/agr100th/)。同窓会会員の皆様のご提案も汲み入れながら、思い出深い事業にしていきたいと思っています。
 昨年、学生や教職員から記念事業のスローガンやロゴを募集し、農学部卒業生である黒木勝久さん(BA78:応用生物科学科平成18年卒)から提案された「ひなたの下で育んだ100年の農学を次世代へ」に決定しました。先人たちがこれまで築いてこられた数々の伝統を次の100年に繋げたいというものです。また、ロゴは以下に記載したように、母校が位置する宮崎県の温暖な気候や美しい自然をイメージできるものとしました。この1年、様々な機会でこのスローガンやロゴを使用し、記念事業を盛り上げていきたいと思っています。
 さて、学部創立百周年の記念すべき年に、農学部の校舎の改修がすべて終了します。現在、獣医棟や動物病院の改修が真っ最中であり、今年4月には完成する予定です。101回生である新入生はこれらの新しい教室や研究室で講義を受け、卒業論文などの実験をすることができます。また、SDGsと数理・データサイエンス教育を組み入れた新たな農学部の教育を構築するために、2025年(令和7年)4月に農学部改組を準備しています。宮崎大学農学部の新たな教育システムに期待いただきたいと思います。
 さらに、昨年度は農学部教員のすばらしい活躍が目立ちました。まず、関口敏教授(農学部獣医学科、産業動物防疫リサーチセンター防疫戦略部門長)が「令和5年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(理解増進部門)」を受賞されました。また、篠原慶規准教授(森林緑地環境科学科)は、令和5年度(第19回)若手農林水産研究者表彰を受けられました。今後も農学部の先生方の教育研究、そして社会貢献分野での益々の活躍に期待していただきたいと思います。
 最後になりましたが、同窓会の皆様には、今後とも宮崎大学農学部に対するご支援とご指導をお願いするとともに、皆様のご健勝と益々のご活躍を祈念申し上げ、挨拶とさせていただきます。

*事務局附記;農学部教授(2006.4~)、農学部長(2021.10~)


北棟

獣医棟

南棟


同窓会トップページ
ご挨拶 会則・沿革 組織及び支部長のご紹介 事務局からのお知らせ 年間行事
支部と学科別同窓会 なつかしの思い出のキャンパス
リンク集(宮崎大学農学部、宮崎大学、宮崎大学同窓会連合会)

宮崎大学農学部同窓会事務局
〒889-2192 宮崎市学園木花台西1丁目1番地 Tel / Fax:0985-58-2640
お問い合わせ・住所変更等ございましたら
こちらのメールフォームからお知らせ下さい。